アグリコ講師派遣の講習会
産地から消費者に向けた情報発信
■日 時  2009年6月15日、16日
■主 催  農村情報研究実行委員会
■協 賛  訓子府町教育委員会 JAきたみらい
■会 場  訓子府町公民館 町内撮影ポイント

講師:アグリコミュニケーション理事長 冨田きよむ


写真 文責: 島貫

最近は産地の偽装等から食に対する不信・不安を招き、より安全で安心できる農畜産物を求める消費者が増えています。
安心して買い求められる顔の見える農畜産物や農産加工品、農業・農村の魅力を伝えるために、インターネットや携帯電話等の情報インフラを利用した伝達方法が多くなってきた現在、写真で農業情報を伝える事が有効な手段であると考えます。。
そこで、農産物や農村情報をPRするために有効なお話と実習(農産物や加工品、作業風景等の撮影方法など)を行いました。

情報発信になぜ写真が必要なのか
写真の重要性についての講演 消費者にPRするためのホームーページやちらしには農家の思いや商品の説明等が文章で書かれている。
しかし文章に目を留めてじっくりと読んでもらえる事というのはほとんどありません。
それではどのようにして興味を引き寄せ、目を留めてもらうか。
そのために必要なのは、意味の伝わる写真をHPやチラシ、POP広告に使用する事が重要であるという事です。

HPやチラシを見てもらうには、最初の2秒が重要である。
「これはなんだろう。」
「きれいな風景だな。」
「美味しそうな野菜達だな。」
「こんな風になっているのか。」
2秒というのは短いようだけれども、いろいろと頭の中で考えられる時間です。
撮影実習
窓際簡易スタジオにて商品撮影開始です。
商品撮影は初めてという方もおりましたので、まずはカメラ操作の基本から。
●商品撮影は、カメラズームの望遠側で。
●ストロボを使わない。
●露出補正を効果的に。
効果的に見せるための商品の配置、カメラの位置等、講師のお手本写真を見ながら各自撮影していきます。
黒豆が見てくれと言わんばかり 新発売オニオンコンソメ
牛乳豆腐 新発売オニオンコンソメ モッフル 美味しい美味しいおひさまカレー



北海道といえば白樺 数日前から気になっていた当日のお天気。
2日間とも、写真撮影には厳しい曇天でありました。
そのような中でも、いつも身の回りに普通にあった物や風景が、見る角度や切り取り方によって、こんなにも魅力的な風景であったのかと、一同驚くのであります。
取り立てて名所があるわけでもない、特徴があるわけでもない、と思っていた自分の町には何もないのではなく、何も見えていなかったのでありました。

町内のレストランにて、イメージ撮影。
そして各自思い思いの場所を撮影。
撮影された写真のなかには「どきっ。」とする一瞬を捉えた方もおりました。
レストラン内部 次は何を写そうか
ここは日本?

北海道といえば、大自然。
広い大地にたたずむ人、大きな空に浮かぶ白い雲、どこまでも続く道路。
ただ漠然と写したのでは意味不明の写真になってしまう。
どうすれば広さを写すことができるか、どうすれば奥行きを写す事が出来るか、どうすれば高さを写す事が出来るか。
目の前の風景のどの部分を切り取れば良いかを考えながら、撮影していきます。
これが訓子府なのだ たたずむ農業青年
映画のワンシーンに出てきそう これが訓子府なのだ これが訓子府なのだ

遠目には不思議な集団 畑での作業風景をイメージした撮影。
モデルから撮影者を見た図であります。
このような状態の中で、自然なポーズをし続けるのは結構大変であります。
訓子府の玉葱を見てください 「訓子府の玉葱をどうぞご覧になって下さい。」
とポーズをとっているのは、JAの広報担当職員の方。
今回は、農家、普及員のみならず、JA、役場、卸売市場から多くの参加をいただきました。

ビート畑 ビート畑のはるか向こうで草を刈る
培土の終わったジャガイモ畑 ビート畑
ビート畑
ビート畑
ビート畑

小麦畑の中にある家 納屋にたたずむ セロリのハウス
ミニ大根 カリフラワー 普及員と野菜

JA玉葱倉庫での撮影。
これから出荷を待つ玉葱が、コンテナに入れられて倉庫内に所狭しと置かれている。
どのくらいの量だろうかとちょっと計算してみると、訓子府町の玉葱倉庫には3億個近くの玉葱が集まってくる。
あなたが今日食べた玉葱、訓子府産かも。
玉葱倉庫
玉葱を写す普及員
玉葱倉庫
玉葱倉庫
玉葱

トラクターフロントグリル 除草かご 暗いところは暗く写す。
いつも見慣れているはずの倉庫、農機具だけれど、暗さの中ではにいつもと違う顔を見せてくれる。

実は、農家はかっこいいのであります。
合評会
合評会 撮影した写真をプロジェクターで映し出して講評をしていただきます。
撮影をする際に気をつける点など的確に指導していただきました。
 講習を終えて
情報発信のための写真撮影術のみならず、今回は農家のマーケティングについても詳しく解説していただき、これから売り出そうとしている農産物の販売戦略が見えてきた講習会でもありました。
今回の講習会で得た知識や撮影術を、それぞれの立場で活かしてくれると嬉しいと思います。
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