E-mail magazine of photojournalist Kiyomu Tomita
報道カメラマンは静かに国境を越える
2015/01/15  第119号 安倍内閣、沖縄の意志を踏みにじる 

キャンプ・シュワブの現場に朝3時までいて、宿に帰り着きすぐに1000枚以上の中から写真をピックアップして、各編集部に送付した後2時間ほど仮眠してまた現場に行った。
現場に電話が来て、至急原稿を送れとのことで、宿に引き返し、入稿。
明日、早朝から会場警戒の取材があるので、今回は速報である。

朝から曇天。予報では昼過ぎから雨が降り始め、夕方以降寒冷前線の通過に伴い風雨が激しくなり、所によって雷とのこと。
雨は日中は降ったりやんだりの状態。
夕方5時過ぎから激しさをました。
昼過ぎに、15日中に搬入があるとの情報が入り、座り込み集会は一気に緊張感が走る。
キャンプ・シュワブの新ゲート前にテントを移し夜通しの座り込みに入る。
参加者は当初20人程度。
22時に搬入予定との情報が入り、宜野座道の駅に大型重機を積んだトレーラーが待機しているとの情報が寄せられ、座り込みに来ていないメンバーも招集。
連絡を受けたメンバーが続々と集まり、21時過ぎには約100人に。
22時過ぎ、資材搬入ゲートが開いたとの情報で集まった100人がすみやかに移動。距離は約200mほど。
メンバーが到着するのとほぼ同時に機動隊が到着。150人との情報もあるが、座り込みメンバーの3倍から4倍の数はいたように見える。
座り込みメンバーは「ジャバラゲート」の基地側に突っ込み、ゲートをこじ開け排除しようとする機動隊員に抵抗を始める。機動隊の執拗な排除行動は4時間近く続いた。
15日午前2時過ぎ。ジャバラゲートは開かれ、座り込みメンバーは排除され、大型重機(クレーンやパワーショベルなど)が警官に守られて基地に到着した。



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■ 新基地建設絶対反対。安倍内閣は県民の意思を尊重せよ!
沖縄平和運動センター議長山城博治氏(座り込み集会の責任者)の話

「基地はいらないという県民の強い意志を踏みにじる安倍政権。仲井真前知事におよそ10万票の差をつけて当選した翁長雄志氏に面会しようともしない馬鹿げた行動は、民主主義を根底から揺るがすものだ」
「自然豊かな海を埋め立てて基地を新設するなど言語道断。翁長新知事の施策を待たず工事を強行するのは許しがたい行為だ」
「県民や、国民全体の支持と協力を得て断固辺野古の新基地建設はやめさせなければならない」
「次から次へ、手を変え品を変えて政府は工事を進めようとする。みなさんも忙しい思いをするだろうが、戦いは忙しいものだ」
「政府は地元の新聞を使って15日に搬入をし、19日には着工すると抜け抜けと宣言した。これは我々の運動を甘く見ている証拠。さらに団結を強めて戦い抜こう」
「人々が寝静まる深夜にこそこそと夜陰に紛れて重機や資材を搬入するとは何事か。堂々と昼間に工事できない後ろめたさが安倍首相にある証拠だ」
見なおしたぜ山本太郎参議院議員。
殆ど書かれていないが、共産党の参議院議員糸数慶子氏も参加していた。参加した国会議員はこの2名だけだ。
自民党の議員は裏切り者ゆえ、会場に姿を見せることはなかった。
名護市内の金城さん
「自民党から共産党まで、政策の違いを盛り超えて自民党に勝ったのは沖縄県民の血だ。ヤマトに裏切られ続け、アメリカにも裏切られ続けた。本土復帰以降一体何が変わったというのか。その怒りが今回の選挙で噴出した。」
名護市から参加したOさん
私は元々は推進派だった。しかし、仲井真知事の「いい正月が来ますね」という発言で反仲井真になった。沖縄経済は基地に依存しているなどというヤマトのひともいるが、それは本土復帰直後のこと。今は、基地が沖縄の発展を阻害している」
那覇市内からの参加者西原さん
「新基地建設が中止されるまで座り込みを続けるために、仕事をやめた。仕事どころではない。命の問題だ」
名護市からの参加者宮里さん(Mさん)
「大げさでなく命がけ。これまで長年基地反対の運動をしてきたが、今回だけは許すことができない。裏切り者の国会議員も仲井真前知事も絶対に許さない。議員は沖縄の票で復活したのではなく、九州の票で復活した。恥を知れと言いたい」
ALSOKが警察の補助をしていた。
補助といってもご覧のとおり、かなり手荒い。
戦いがすんで大型重機の搬入も終わり、ALSOKの前に呆然と佇む山本太郎議員。
大型重機の搬入写真は何もなければ次号で掲載の予定。

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  取材、撮影、文章、発行人 冨田きよむ
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